【東京モーターショー15・ベスト3】どんなエンジンを積んでいるか想像するのもコンセプトカーの楽しみ

第3位は、『どんなエンジンを積んでいるのか、ではなく、どこにエンジンを積んでいるのかを想像するだけで、ショーの後も楽しめそうなコンセプトカー』。

それが、スズキの6人乗りミニバン「エアトライサー」です。

suzuki_ac

停車時には応接間のようなラウンジモードにできるというのがセールスポイントの、ミニバン・コンセプトは、1.4リッター4気筒ガソリンエンジンのハイブリッドシステムでトランスミッションはMTベースの5AGS、駆動方式は4WDとアナウンスされています。

フロントエンジンの既存プラットフォームを使ったミニバンのデザインスタディという風に捉えるのが妥当なのでしょうが、このクルマの室内をよく見ると3列目シートの下がググッと盛り上がった形状になっているのに気付きます。

そこにハイブリッド用バッテリーを積んでいるのか、それとも新世代のミニバン向けのRRレイアウトとしてエンジンを積んでいるのか。

かつてミッドシップの軽ハイトワゴンを、コンセプトカー「MRワゴン」として提案しながら、そのイメージを受け継いだFFモデルとして市販した実績(?)もあるだけに、逆の期待もしたくなるスズキの「エアトライサー」なのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる