第3位は、『どんなエンジンを積んでいるのか、ではなく、どこにエンジンを積んでいるのかを想像するだけで、ショーの後も楽しめそうなコンセプトカー』。
それが、スズキの6人乗りミニバン「エアトライサー」です。
停車時には応接間のようなラウンジモードにできるというのがセールスポイントの、ミニバン・コンセプトは、1.4リッター4気筒ガソリンエンジンのハイブリッドシステムでトランスミッションはMTベースの5AGS、駆動方式は4WDとアナウンスされています。
フロントエンジンの既存プラットフォームを使ったミニバンのデザインスタディという風に捉えるのが妥当なのでしょうが、このクルマの室内をよく見ると3列目シートの下がググッと盛り上がった形状になっているのに気付きます。
そこにハイブリッド用バッテリーを積んでいるのか、それとも新世代のミニバン向けのRRレイアウトとしてエンジンを積んでいるのか。
かつてミッドシップの軽ハイトワゴンを、コンセプトカー「MRワゴン」として提案しながら、そのイメージを受け継いだFFモデルとして市販した実績(?)もあるだけに、逆の期待もしたくなるスズキの「エアトライサー」なのです。