【東京モーターショー15】ホンダが描く水素エネルギー社会は「循環」がテーマ

しかし、FCVはホンダの水素利用のひとつでしかなく、ホンダは先述したように「水素をつくる」、「水素とつながる」という視点でも実際に動き出しているのが特徴。

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「水素をつくる」では、コンパクトなSHS(スマート水素ステーション)を披露。ホンダの四輪R&Dセンター(和光)にも設置されたという、同社独自の高圧水電解システムである「Power Creator」によりコンプレッサーを使わなくても使用再生可能エネルギーなどからCO2フリーの高圧水素ガスを製造できます。

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「水素ガスとつながる」は分かりにくいですが、モビリティから電気を取り出すインバーター「Power Exporter」は、「CEATEC AWARD 2015」を獲得するなど世界でも高い評価を獲得しています。

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さらに、マーシャル諸島共和国で共和国政府と共同で、フィットEVと太陽光発電に対応したAC普通充電器「Honda Power Charger」を導入した社会実証実験をスタートさせるなど、EVの開発も推進する構え。

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ほかにも、宮古島など自治体と共同で推進されてきた小型モビリティの「MC-β(エムシー ベータ)」を活用した社会実験で得られた知見、課題をもとにした街作りの方向性も提案されています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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