S207は究極のロードゴーイングカーを目指して、様々なチューニングが施されています。
エンジンはピストンやコンロッド、クランクシャフトなどの構成部品のバランス取りを行っています。
さらに専用設計のECUによる緻密なエンジン制御、排気システムの抵抗の大幅低減、そしてボールベアリングターボの効率化を行うことで、Sシリーズ最高スペックの最高出力328ps/7200rpm、最大トルク44.0kg-m/3200-4800rpmを発生しています。
フロントサスペンションには国内メーカー初採用となる専用開発のビルシュタイン製減衰力可変ダンパー「Damp Matic II」を採用。さらにタイヤは専用設計のダンロップ製「SPORT MAXX RT」255/35R19タイヤを装着しました。
加えて、ステアリングギアボックスには11.0:1というステアリングギア比を採用するとともに、STI製フレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナーなどによってヨーレートの応答遅れ時間を約13%、横G遅れを約10%、車線変更時のロールレートを約23%低減(ベース車比)することで、高次元の操縦安定性と乗り心地を実現しています。
ブレーキにはブレンド社製のシステムを搭載。フロント6ポッド、リア4ポッドのモノコック対向ブレーキキャリパーとブレンボ製フロント2ピース・リア1ピースのドリル度ローターの組み合わせにより、フェード現象を抑制しつつ、安定して高い制動力を発揮します。