ハンドリングと乗り心地を向上させたスバル・フォレスターは走りの愉しさも追求

まず、乗り心地と操縦安定性の最適化を狙い、フロントストラットおよびリヤダンパーの減衰力変更、前後コイルスプリングのばね定数変更、リヤダンパーとスタビライザーの作動効率改善を実施。

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操舵時の車両応答性向上を狙い、フロントサスペンションのクロスメンバーの剛性最適化、リヤサスペンション・ブッシュのばね定数最適化を受けています。

さらに、リヤサスペンションのアライメントの最適化により直進安定性の向上も図られています。

ほかにも、15.5:1から14.0:1に変更されたステアリングギヤ比により取り回し性とフィーリング向上を実現。

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ターボモデルには、流行のトルクベクタリングもVDCを活用することで採用されています。コーナリング中に内輪(前後輪ともに)にブレーキを掛けることで外輪側の駆動力を高め、旋回時のトレース性を向上させたとしています。

また、NAエンジンの燃費を改善し、CVT車が16.0km/Lとなることでワンランク上のエコカー減税(自動車取得税40%、重量税25%、翌年度自動車税50%)に入っているのも朗報です。

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ほかにも、ターボ仕様にオートステップ変速制御を採用することで、ダイレクト感のあるスポーティな変速を追求し、さらにSI-DRIVEの「S♯」モードでは8段ステップ変速をクロスレシオ化することで、パワーバンドを使いやすくしています。

静粛性向上では、シール部品構造の2重シール化やドアガラスの板厚を変更、リニアトロニックから発生するノイズ抑制などが盛り込まれています。

今回の改良では、安全や走りの良さだけでなく、走りの愉しさも追求しているとあって新たなステージに突入したフォレスターの仕上がりが楽しみです。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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