一方、NASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)も、電動車向けに新たに制定した「電気自動車等の衝突時における感電保護性能試験」の基準に沿って市販車を評価、結果を公表しています。
昨年にはこれまでの「車室内」に加えて、確認試験の対象に「車室外」を追加、レスキュー隊による車外からの救済活動時の安全にも配慮しています。
自動車メーカーではこうした一連の対応により、水没した車の乗員と、車外から乗員をレスキューする双方共に感電の恐れは無いとしています。
とはいえ、世の中には100%安全なモノなど、存在しないのが現実。レスキュー隊も絶縁具を身に付けて乗員の救出作業にあたっています。
冒頭に述べたとおり、水没後にハイブリッド・システムを再起動させたり、不用意に車両の電気系統に触れると大きなリスクが伴うので要注意です。
■NASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)
http://www.nasva.go.jp/mamoru/assessment_car/ev_test.html
■NTSEL(独立行政法人 交通安全環境研究所)
http://www.ntsel.go.jp/kouenkai/h22/22-05.pdf
■JAF(日本自動車連盟)
http://www.jaf.or.jp/qa/others/eco-car/01.htm
■トヨタ車 レスキュー時の取扱い
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/safety/technology/help_net/rescue.html
■日産車 レスキュー時の取扱い
http://www.nissan-global.com/JP/SAFETY/RESCUE/
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