300台限定、そして2015年10月12日までの受注期間限定で発売されているSTIのコンプリートカー「BRZ tS」。実際に乗ってみましたが、やっぱりいいですねぇ。
走りに関して開発陣がこだわったのは「応答性」なのだそうで、ステアリングを動かしてからクルマがそれに反応するまでの「遅れ」を徹底的に嫌い、ドライバーの意のままに操れるように仕立てているのです。
ショックアブソーバーはビルシュタイン製で、あわせてセッティングした10mmローダウンのスプリングを装着。しかし単にショックアブソーバーやスプリングを交換するだけでなく、ドライバーのステアリング操作をダイレクトにタイヤに伝えるようにブッシュやボルトまで手を入れているのが、いわゆるチューニングカーとの大きな違いでしょう。
エンジンルーム内に装着されている新開発の『フレキシブルVバー』は、「操舵に対する車両のヨーや横G応答性を30%以上向上」させているのだとか。
単に部品を取り付けるだけじゃなく、その装着作業にも細かいノウハウが注がれているから「普通の市販車に同じ部品を買って愛車に装着してもSTIコンプリートカーと同じ乗り味にはならない」のは有名な話ですよね。