マイナーチェンジによって尿素SCRを使うクリーンディーゼルエンジンを搭載したランドクルーザー・プラドは、AdBlue(尿素水)の補充口がエンジンルーム内にあります。高熱にも低温にも弱いAdBlueですから、タンク自体は床下に置かれています。
そのタンク容量は約12リッター。走り方にもよりますが、およその参考値として1.5万kmごとの補充を想定しているといいます。保存時に温度管理をしても有効期限のある(30度以下で12か月)AdBlueですから、タンク容量を大きくしすぎるのも問題です。ちょうど、AdBlueが有効な間に使い切れ、なおかつ補充のスパンが気にならないバランスを考慮した結果が、このタンク容量になったということです。
なお、AdBlueの噴射モジュールは、デンソーと共同開発したもの。欧州メーカー、欧州系サプライヤーが強みを発揮している尿素SCRですが、そうした先行メーカーをキャッチアップすべく、極寒のフィンランドでもテストを行なった、力の入ったシステムということです。
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(撮影・文 山本晋也)