補充の目安は1.5万km。国内・国産クリーンディーゼルとして初採用の尿素水システム

LC_Prado_adblue

マイナーチェンジによって尿素SCRを使うクリーンディーゼルエンジンを搭載したランドクルーザー・プラドは、AdBlue(尿素水)の補充口がエンジンルーム内にあります。高熱にも低温にも弱いAdBlueですから、タンク自体は床下に置かれています。

そのタンク容量は約12リッター。走り方にもよりますが、およその参考値として1.5万kmごとの補充を想定しているといいます。保存時に温度管理をしても有効期限のある(30度以下で12か月)AdBlueですから、タンク容量を大きくしすぎるのも問題です。ちょうど、AdBlueが有効な間に使い切れ、なおかつ補充のスパンが気にならないバランスを考慮した結果が、このタンク容量になったということです。

SCR_Prado_denso

なお、AdBlueの噴射モジュールは、デンソーと共同開発したもの。欧州メーカー、欧州系サプライヤーが強みを発揮している尿素SCRですが、そうした先行メーカーをキャッチアップすべく、極寒のフィンランドでもテストを行なった、力の入ったシステムということです。

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(撮影・文 山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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