SUPER GTもいよいよ後半戦。これまでの3戦を振り返る。【SUPER GT 2015】

SUPER GTも6月20日のタイラウンドを終了して、前半戦とも言える3戦が終わりました。

8月は9日に富士300km、30日に鈴鹿1000km、そして9月以降は毎月1戦づつで11月までと、残り5戦がかなりタイトなスケジュールで繰り広げられることとなり、チームもドライバーも気が抜けないこととなりそうです。

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そうしたタイトなスケジュールのこの先の5戦を予想してみるためにも、これまでの3戦、特にGT300クラスを振り返って見ましょう。

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開幕戦の岡山300km。一言で言えば天候が勝敗を決したといえるレースでした。ドライ路面で行われた予選ではコースレコード合戦の末に#10 GAINER TANAX GT-Rがポールポジション獲得。日産GT-R NISMO GT3のあまりの速さには度肝を抜かれた印象です。

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しかし決勝は、スタートこそ雨があがりスリックタイヤを選択するチームがいる中、堅実に正確にタイヤチョイスをしていった#31TOYOTA PRIUS apr GTがブッチギリの速さを見せていきます。

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同一周回で追いかけるのは#55ARTA CR-Z GTの一台のみ。それでもPRIUSとの大差は42秒以上と大差をつけられてしまいます。

岡山で同一周回を戦ったこの2台には、ハイブリッド、ミッドシップ、ブリヂストンという大きな共通点があります。SUPER GTのGT300クラスは特徴的に、雨の日はエンジン搭載位置がドライバーよりも後ろにあるマシンが強い傾向にあり、その特徴が岡山戦では顕著といえました。3位、4位がアウディR8、5位にやっとFRのグッドスマイル 初音ミク SLSが入るという状況でした。

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雨はブリヂストンが速いのか?という話題も1、2位の2台がブリヂストンというところで強調された感があります。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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