参加メンバーは周りに何も無い環境の中、強烈な振動が伴う波状路が何百kmも続き、故障した際には命に関わる危険が伴うことから、「こうした環境の中で命を共にするトヨタ車をパートナーとして信頼しているユーザーの期待を裏切るわけにいかない」と、今回のプロジェクトへの意気込みを見せているそうです。
先回の「豪州走破プロジェクト」に参加したメンバー41名も、約2万kmにも及ぶ砂漠や悪路が続く過酷な道のりを自らがステアリングを握り、テストコースでは得ることのできないクルマづくりへのヒントの数々を会得していると言います。
今回の「北米大陸走破プロジェクト」では北米新本社の建設が予定されているテキサス州のプレイノから東海岸のフロリダ、ニューヨーク、カナダを経由したのち、西海岸まで左回りで米国を横断、また冬季にはカナダ、アラスカの寒冷地を走破予定。
走破プロジェクトに使用する車種は北米生産車のタンドラ、ハイランダー、カムリやプリウスなど9台で道路状況に応じてMIRAIも予定している模様。
トヨタでは2007年より「GAZOO Racing」としてドイツで開催される「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に参戦。
メカニック・エンジニア全員をトヨタ従業員で構成するなど、同社は創業以来の「モータースポーツ活動を通じた人づくり」の精神を受け継ぐと共に、活動そのものが「もっといいクルマづくり」の主軸であることを明確にするため、本年4月にモータースポーツ本部を発足。
モータースポーツ活動を「TOYOTA GAZOO Racing」として一本化しています。
豪州に続く今回の「北米大陸走破プロジェクトもそうしたモータースポーツ活動の思想を根幹とした「TOYOTA GAZOO Racing」の一環として推進。
東京五輪開催の2020年を一つのマイルストーンとし、その活動名称を「五大陸走破プロジェクト」と改め、様々な大陸の道を舞台に今後も活動を継続していくそうです。
まさに「道がクルマを鍛える」を地で行くこの活動、多車種の開発を抱える大手自動車メーカーではともすると世界の道路事情や商品の使われ方などのグローバルな視点が欠ける可能性が有るなか、「ReBORN」をテーマに一大変革を目指す同社の「本気度」が窺える活動の一つと言えそうです。
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