マツダの開発陣は、「積極的にオープンドライブを楽しんでいただくためには、気軽に開閉できることが必要だ」と考えました。
そのためには座ったままで 開閉操作が可能なことが重要です。
ここでポイントになるのは、操作荷重と開閉軌跡。適切にアシストをすることで片手で開閉ができ、また自然に手が届く軌跡でなければなりません。
中でもオープンからクローズドにする最初の領域は、もっとも力を入れづらく、アシスト力における重要ポイントになったといいます。
ソフトトップを閉じる操作手順は、シート間にあるロック解除レバーを引き上げることから始まります。
ロックを外してからソフトトップを持ち上げるときには、それ自体の重さがかかりますから、なにもアシストがなかったら片手で持ち上げることは困難。従来から回転部分にアシストスプリングをセットして操作荷重を低減していますが、新型ロードスターでは、スプリングの力をリンクを介して伝えているのが大きな工夫となっています。
直接スプリングでアシストをすると、その力は開度に単純比例してしまいますが、リンクを使うことでアシスト力を変化させることができ、閉め始めは軽く、そこからクローズドまでナチュラルなフィーリングにすることができたということです。
その自然な操作性を、ぜひ体感してみてください。
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(写真:前田惠介/文:山本晋也)