マツダ・ロードスター軽量ソフトトップの良さは閉め方にあり

マツダの開発陣は、「積極的にオープンドライブを楽しんでいただくためには、気軽に開閉できることが必要だ」と考えました。

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そのためには座ったままで 開閉操作が可能なことが重要です。

ここでポイントになるのは、操作荷重と開閉軌跡。適切にアシストをすることで片手で開閉ができ、また自然に手が届く軌跡でなければなりません。

中でもオープンからクローズドにする最初の領域は、もっとも力を入れづらく、アシスト力における重要ポイントになったといいます。

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ソフトトップを閉じる操作手順は、シート間にあるロック解除レバーを引き上げることから始まります。

ロックを外してからソフトトップを持ち上げるときには、それ自体の重さがかかりますから、なにもアシストがなかったら片手で持ち上げることは困難。従来から回転部分にアシストスプリングをセットして操作荷重を低減していますが、新型ロードスターでは、スプリングの力をリンクを介して伝えているのが大きな工夫となっています。

直接スプリングでアシストをすると、その力は開度に単純比例してしまいますが、リンクを使うことでアシスト力を変化させることができ、閉め始めは軽く、そこからクローズドまでナチュラルなフィーリングにすることができたということです。

その自然な操作性を、ぜひ体感してみてください。 

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(写真:前田惠介/文:山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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