「自動追い越し」でテスラがとったシンプルな法対応とは?

現在搭載されている「6.2」バージョンのソフトウェアが「7.0」にアップデートされれば自律走行機能の90%が利用できるようになるそうで、現在はそのタイミングを見計らっている状況のようです。

TESLA_MODEL_S

自動駐車機能も備わっており、クルマが自身で駐車スペースを見つけて自動的に駐車。

スケジュールをインプットしておけば出発時間になると車内の空調温度を調整、ガレージのドアを開け、いつでも出発できる状態で待っているといった具合。

ちなみに現時点の最新「6.2」バージョンでは「自動緊急ブレーキ」と「死角警報」が有効となっています。

TESLA_MODEL_S

ソフトウエアのバージョンアップでクルマを進化させることが出来るとはまさにパソコン並み。中でも「7.0」バージョンで可能となる自律走行で注目されるのが「自動追い越し機能」。

WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)によると、接触事故発生時など責任の所在が問われるこの機能にテスラが出した回答は非常にシンプルなものでした。

自動追い越しをする際、ドライバー自身にウインカーを出させるという単純なもの。

この操作により、ドライバーが自動追い越しするのに適切な道路状況と判断したことになり、その結果に対してドライバーが責任を負うことになるという訳です。 

このように、NASAからの委託事業で地球とISS(国際宇宙ステーション)間で再使用可能な宇宙船を往復させているイーロン・マスクCEOにしてみれば、もはや地球上での自律走行はさほど高度な技術とは捉えていないのかもしれません。

■テスラ モデルS Webサイト
http://www.teslamotors.com/jp/models

〔関連記事〕

米テスラの第4四半期「赤字急拡大」は想定内?
https://clicccar.com/2015/02/21/294261/

テスラ ロードスターがバッテリー改良で航続距離640km超えに!?
https://clicccar.com/2015/01/06/284778/

米テスラ「3分間でバッテリー交換」の実証試験スタート
https://clicccar.com/2015/01/02/284847/

テスラがオートパイロット追加した「モデルS P85D」を価格1270万円で発売へ!
https://clicccar.com/2014/10/18/273714/

テスラ「モデルS」が納車開始! 日本の道路を走り出した
https://clicccar.com/2014/09/03/266769/

Avanti Yasunori) 

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2015/05/27/309654/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる