では、『人馬一体』となるために、ロードスターはどのような工夫をしているのでしょうか。
大事にしているのは、人間中心の設計ということです。
『人馬一体』という言葉、ともすればクルマと一体化するように人間を配置するように思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。
あくまでも、人間が我慢せずに座ることができ、違和感なく操作できることが最優先されているといいます。
ステアリングやペダルに対して正対できるポジション、座ったまま片手で開閉できるソフトトップといった要素は、まさに人間中心のパッケージングの表れといえましょう。
さらにボンネット形状を工夫することで、視覚的に車両の挙動を感じ取りやすいデザインとなっていることでドライバーを自然とアシスト、『人馬一体』感を強めているということです。
スポーツカーらしい、適度にタイトでコンパクトにすることで『人馬一体』を感じ取れるキャビンになっているともいいますが、ユーティリティを無視しているわけではありません。