サスペンションの動きによる送電、受電コイル間の位置ずれに強い「磁界共振結合方式」を用いた電力伝送技術とSiCパワー半導体用いた電力変換技術によりワイヤレス化を実現したそうで、これにより、断線の恐れが無くなり、信頼性が飛躍的に向上したとしています。
一次側(車体側)の回路はバッテリー電圧を適切な直流電圧に変換するDCDCコンバータと、直流電圧を高周波電圧に変換するインバータで構成。
変換電力をワイヤレスで二次側(ホイール側)回路のコンバータに伝送、インバータを介してモーターを駆動する構造。
現在、国土交通省の国総研や豊橋技術科学大学が道路を走行しながらタイヤを介してEVを充電する「走行中給電」の実用化を目指しており、同研究室はこのワイヤレスインホイールモーターがこれに適していると言います。
つまり道路から直接4輪のインホイールモーターへ電力を供給したり、その電力を逆にワイヤレスで車体側のバッテリーに飛ばして充電する事が可能となり、モーターからの回生電力もワイヤレスで充電することも可能に。
「走行中給電」技術との合わせ技により、大容量のバッテリーを必要とせずに航続距離を飛躍的に伸ばせるEVが誕生する可能性が有るという訳です。
■東京大学 Webサイト
http://www.k.u-tokyo.ac.jp/info/entry/22_entry400/
■豊橋技術科学大学 Webサイト
http://www.comm.ee.tut.ac.jp/we/ja/researches_7.html
【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2015/05/21/308814/