モンスターマシンが本領発揮。D1GP第2戦は斎藤ダイゴのマークⅡが圧勝!

そこでついに本領を発揮したのが、斎藤太吾が昨年投入したマークⅡです。このマシンは徹底して軽量化を施した約1tという車体に1000psという超強力なエンジンを載せたもので、ケタ違いの加速力を持っているんです。

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斎藤選手のマークⅡ、実はパワーがありすぎて第1戦のお台場ではほとんどアクセルを全開にできていません。ホイールスピンしすぎてしまうからです。

しかし、この第2戦の舞台は鈴鹿サーキット。長い直線でめいっぱい加速してから飛び込みます。ついに斎藤選手のマークⅡもアクセルを全開にできる日が来たのです。

そしたらもう速いこと速いこと。斎藤選手が先行のときは途中までは後追いのクルマがついていけます。でもホントに最後の1.5秒くらいでしょうか、一気に何十メートルも後追いを引き離してしまうのです! これはもう勝負にならない。

また高速コースで生き生きと走っていた斎藤選手はまったくミスをする気配なし。あれよあれよというあいだに、相手を蹴散らして決勝に進出します。

決勝の対戦相手は、昨年の鈴鹿でただひとり斎藤選手を上まわる進入速度をマークしたGT-Rに乗る川畑選手。ところがこの日、川畑選手のGT-Rはクラッチが滑りかけていたのです。さすがにGT-Rといえども、それでは本来の走りができません。

1本目、川畑選手も斎藤選手のインを差すにはいたらず、それどころか姿勢を乱してしまってアドバンテージを取られてしまいます。そして2本目、川畑選手のクラッチ不調を知っていた斎藤選手は、そのミスを恐れてあまり接近はしなかったものの、この日最速となる234.1km/hという進入速度を見せて勝利。モンスターマシンの実力をいかんなく発揮して優勝してみせました。

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※写真提供:サンプロス

D1GPの詳しい情報は、D1公式サイトでどうぞ。
http://www.d1gp.co.jp/

(まめ蔵)

この記事の著者

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まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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