■初代アルトへの原点回帰が意味するものとは!?
開発責任者の鈴木CE(チーフエンジニア)が掲げた「初代アルトへの原点回帰」には、様々な意味が込められていると思います。
本来の解釈は、「初代アルトのスピリッツの具現化」や「軽自動車の本質の追求」等でしょう。加えて筆者は、初代アルトを世に送り出した鈴木修会長兼社長への「リスペクトを込めたチャレンジ」という開発魂を、強く感じる次第です。
開発の数値目標は、「減量60kg&燃費37km/l」。さすがに当初尻込みしていた開発陣も、初代アルトを調べた際にリアシートに使われていたベニア板を見てインパクトを受けると共に、新開発・第5世代プラットフォームの高いポテンシャルに可能性を見出していきました。新型アルトは、初代アルトのDNAに、スズキの最新技術を融合して開発されたのです。