予選では7番手と、少し苦しいポジションだった2014ドライバーズチャンピオンチーム #0 グッドスマイル 初音ミク SLSは終盤、気がつけば5位というFR勢の中では最高位。BMW Z4 GT3の頃から「気がつけば初音ミク」と言われていたグッドスマイルレーシングですが、今回も谷口信輝選手のタイヤマネージメントの上手さでFR最上位でフィニッシュをキメています。
意外と言っては失礼かもしれませんが、マザーシャーシ採用のTOYOTA86、#25 VivaC 86 MCが6位と健闘。ポールポジションだった#10 GAINER TANAX GT-Rは7位となっています。
雨の様子が変化しても規定ピット回数以上のピットインをしないチームが多く、タイヤ選択が大きく勝敗を分けたと言えそうです。特にダンロップ勢はレインタイヤに不安を抱えていたようで、#11 GAINER TANAX SLSや#61 SUBARU BRZ GTなど、小ぶりならスリックタイヤで勝負を仕掛けようとする傾向にあったようです。
ただし、ドライ路面だった予選ではダンロップタイヤはかなり調子がいいようで、今のところ晴れ予想が出ているSUPER GT富士500kmレースでも台風の目となる可能性は高いと思われます。
SUPER GT富士500kmレースではエンジンの配置やタイヤメーカーなどに加えて、あの長い直線に合わせた空力対策なども気にかけていると、より一層観戦が面白くなるでしょう。
(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)