2014シリーズでチームチャンピオンを獲得した#11 GAINER TANAX SLSはスリックでスタート。しかし、これが裏目に出て、前半の勝負権をなくしてしまうことになってしまいました。
レースは終始降ったり止んだりの読めない天候。時には赤旗中断になるのではないか?というほどの強い降りもあったのですが、終始安定したラップを刻んでトップを独走したのは#31 TOYOTA PRIUS apr GTで、最後まで競り合うことなく優勝を決めてしまいます。2位は#55 ARTA CR-Z GT。この2台が同一周回で、他車は全て周回遅れとなってしまいます。
興味深いことにこの2台、ハイブリッドでリアミッドシップエンジン、ブリヂストンタイヤというのが共通点。開幕戦の岡山ではブリジストンのレインタイヤが本当に強かった印象で、GT500でも表彰台を独占していたほど。
3位は#21 Audi R8 LMS ultra。4位もアウディR8の#86 Racing Tech Audi R8。アウディR8もリアミッドシップエンジンとなります。
過去、谷口信輝選手がBMW Z4でレースをしていた際に、ライバルを評して「雨のレースでリアにエンジンのあるクルマは速い」と言っていたことがありました。リアミッドシップのマシンは雨のレースでもトラクションがかかりやすく、立ち上がり加速がかなり有利であるということなのです。開幕戦の岡山では、見事にこの傾向が出たことになります。