山本晋也 
フロントウインドウに配されたカメラによって前方を監視するのが日産がセレナに搭載している先進安全技術の主なセンサーです。
衝突被害軽減ブレーキの作動範囲は約10～80km/hとなり、約30km/h以下での衝突回避能力があるといいます。また歩行者に対しては約60km/h以下で作動するとなっています（もちろん状況によって条件は変わります）。
一方、ステップワゴンの衝突被害軽減ブレーキは、速度差5km/h以上あれば対応するとされています。そして、歩行者に対しては約80km/h以下で作動するということです。
この点だけでいえば、ステップワゴンが優位と感じます。
| ステップワゴン | セレナ | |
| センサー種類 | カメラ／レーダー | カメラ／ソナー |
| 衝突被害軽減ブレーキ | ○（5km/h以上） | ◎（10～80km/h） |
| 車線逸脱 | ○（維持支援） | ◎（警報） |
| 路外逸脱抑制 | ○ | － |
| 誤発進抑制 | ○（前進） | ○（前進／後退） |
| 駐車支援俯瞰ビュー | ○ | ○ |
| 標識認識機能 | ○ | － |
◎：標準装備 ○：メーカーオプション
実際、先進安全技術を項目で比較するとステップワゴン優勢といった状況ですが、セレナの場合はペダル踏み間違いの衝突防止機能は前進・後退のいずれにも対応しています。
また、セレナは廉価グレードを除き、衝突被害軽減ブレーキと車線逸脱警報は標準装備している点で、ホンダセンシングをメーカーオプションとしているステップワゴンよりも安全意識が強いという見方もできそうです。
逆に、ステップワゴンでは車線維持支援システムがステアリング操作アシストも含めて行なうことや標識認識を持っているのが優位点。さらに30～100km/hの範囲となりますが、前走車に追従するACC（アダプティブクルーズコントロール）も備えているのは快適面も含めてアドバンテージといえそうです。
なお、ステップワゴンの駐車支援俯瞰ビューである『マルチビューカメラシステム』は、ホンダセンシングとは別のメーカーオプションで、リアエンターテイメントシステムなどとセットオプション設定となっています。
■関連記事
新型ステップワゴンのVTECターボをライバルと比較！
https://clicccar.com/2015/04/24/304492/
価格248万円のステップワゴンGグレードをヴォクシーとエンジン比較
https://clicccar.com/2015/04/25/304654/
「わくわくゲート」を搭載した新型ステップワゴンは価格228万8000円〜
https://clicccar.com/2015/04/24/304389/
新型ステップワゴンの「わくわくゲート」が生まれた理由とは？
https://clicccar.com/2015/04/23/304424/
新型ホンダ「ステップワゴン」画像ギャラリー-ウワサのわくわくゲートがこれだ！
https://clicccar.com/2015/04/23/304357/
（山本晋也）
