両社が開発中の技術は車載ECU(エレクトリック・コントロール・ユニット)間や、ECUとデータセンター間の情報を暗号化してセキュリティー性を高めるもの。
ECUに搭載する専用ICチップで暗号鍵を生成すると共に、正規のECUかどうかを確かめる認証機能や、ソフトウエアを安全に遠隔で更新する技術も含まれている模様。
「悪意のあるハッキング」からクルマを守るべく、ECUに「TPM(Trusted Platform Module)」と呼ばれる仕様のICチップを搭載。
TPMは、業界標準化団体である※TCG(Trusted Computing Group)が仕様を策定。
※TCGは2003年にインテルやヒューレット・パッカード、IBM、マイクロソフト、富士通などが情報セキュリティー向上を目的に設立した団体
両社は22日に米デトロイトで開催される学会「SAE 2015 World Congress & Exhibition」で開発中の技術について講演と実演を予定しているそうです。
新聞報道によればパナソニックも2020年までに常時プログラムを監視することで、改ざんがあれば認証機能を駆使してネットワークへの攻撃を遮断する自動走行車向けのサイバー攻撃阻止技術を開発している模様。
交通事故撲滅に向けて開発中の自動走行車がハッカーの標的になっては本末転倒だけに、このような車載通信網を利用したECUへの不正浸入を徹底して絶っておく必要があるのは言うまでもありません。
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