荷物を積むよりも走りを選んだホンダS660のこだわりとは?

さらに、エンジンフードが後ヒンジ式になったことで、積載スペースが配置できなかったこともあります。

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また、助手席後方側、キャビンの隔壁とエンジンに挟まれた狭い空間に配置される燃料タンクは25Lという容量で、N-BOXの35Lなどと比べると小さめですが、ボディ床下からエンジンルームに導入される冷却風を妨げない形状(特許出願中)とされるなど工夫が凝らされています。

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燃料タンクは満タンだと重いだけでなく場所も取りますが、重さでいえばバッテリーも各メーカーが搭載位置を工夫しているように、S660ではダッシュボードロア、カウルトップ直前の中央に配置。

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荷室はボンネット下にあるミニマムなスペースのみで、こちらもソフトトップを格納すると埋まってしまうため、オープン時にはさらに荷物は積めないという徹底ぶり。

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サイドシルをまたいで潜り込むような低い位置にあるシートは、「スポーツカーとしての儀式」という意味もあるそうで、とにかくスポーツカーとしてのこだわりが凝縮されています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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