日本のEV保有台数は世界何位? 経済産業省がEVの普及を後押し

もちろん、国も自動車メーカーもエネルギー企業も百も承知で「動き出している」わけですから、これから水素をどうやって作り出して運用していくかなどの課題はこれからクリアしていく必要があります。

Tesla Model S_089

FCVの利点が水素の充填がガソリン並の給油時間で終わり、MIRAIの場合で約650kmという航続距離の長さにあるとすると、EVはFCVよりも航続距離が短く、テスラのように約500kmの走行距離を実現するにはバッテリーを多く積んだり、大型化したりするなどが必要で、コスト高になります。

また、EVでも火力発電所などで作った電気を使って動かせば、「Well to Wheel」で考えるとCO2を排出します。

FCVもEVも一長一短があるわけで、FCVもピュアEVも今後は当面共存していくことが欠かせません。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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