第三世代フォード・フォーカスRSは2.3リッターターボで315馬力

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ところで、フルタイム4WDのハイパフォーマンスカーというと、どうしてもアンダーステア傾向になりがちというイメージがあります。

しかし、新しいフォーカスRSは、リヤの左右それぞれに電子制御クラッチを使ったディファレンシャルを採用、駆動ベクタリングを行なうことで、アンダーステアを解消しているといいます。

ハンドルの操舵角、コーナリングによる横G、クルマが回ろうとするヨーレート、そして速度などの条件からリヤ外輪の駆動トルクを増やすことで曲がりやすくできるというわけです。

さらに、この電子制御によるハンドリングの改善は、4つのモードを用意しています。

そのモードとは、「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」、「スペシャルドリフト」の4つ。このモードを切り替えることで、リヤ駆動制御だけでなく、エンジンレスポンス、ダンパー制御、横滑り防止装置、排気系などの協調制御が最適化されるということです。

とくに「スペシャルドリフト」モードでは、その名の通り、ドリフト走行をサポートする制御になるというから注目。アンダーステアを解消するどころか、積極的にオーバーステアも味わうことのできる、フルタイム4WDスポーツの誕生です。

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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