・ワゴンR(107万8920円~149万3640円)
1993年の登場当初からパッケージングの巧みさには目を見張るものがあり、5代目となる現行モデルは大人4人が無理なく乗れ、後席は足を組んでもなお余裕が残るほど。さらに、助手席を前に倒せばスキー板やゴルフバッグを積み込めるといった、乗員数や荷物に応じたユニークなシートアレンジも魅力的。
走行性能では特に燃費へのこだわりが強く、“エネチャージ”と呼ぶエネルギー回生システムをいち早く導入し、2014年夏には発進時にモーターアシストを行なう “S-エネチャージ”へと進化。クラストップの32.4km/Lを達成しただけでなく、アイドリングストップからの再始動での振動や音も大幅に抑えているなど、出費もストレスも少ないモデルに仕上がっています。
・ムーヴ(113万4000円~149万5800円)
「ワゴンR」とコンマ何km/Lのデッドヒートを繰り広げていた「ムーヴ」ですが、昨年末デビューの新型は“次世代ベストスモール”を目指し、大きな路線変更をしました。
最も注力したのは走り味で、「D’sテクノロジー」と称する新世代シャシー&ボディの採用をはじめ、着座位置とペダル配置の見直し、シートもホールド性に優れる新設計とした結果、ホットハッチに乗っているような楽しさがあります。
そのほかにも、坂道などでアクセルを踏み足すよりも簡単に速度の調整ができる走行モード切り替えスイッチ“D assist”や、後退時のアクセルとブレーキの踏み間違い事故を防ぐのに役立つ“後退時誤発進抑制制御機能”など、軽自動車では初物の装備が目白押し。
もはや、その実力はコンパクトカーと比べても遜色はないと言っても過言ではないです。
・N-WGN(116万3314円~151万2000円)
広大な室内空間が特徴の「N-BOX」を皮切りに、瞬く間に「Nシリーズ」というブランドを築き上げたホンダが、ハイト系に満を持して投入したのが「N-WGN」です。
フロントシート下に燃料タンクを配置するセンタータンクレイアウトにより、リヤシート座面下に傘などを置くのに便利なトレーやA型ベビーカーが縦に積めるほど深底の床下収納など、アイデアあふれる収納が目を引きます。
また、街乗りでのゆとりある加速感を実現するために、ツインインジェクションシステムやナトリウム封入バルブをエンジンに採用。ターボが未搭載のグレードでも、思わず「これターボだっけ?」と錯覚するほどの力感があります。
さらに、新・安全性能総合評価で軽自動車では初となる5つ星を獲得し、安全性についても折り紙つき。
機能性と走行性そして安全性のすべてが高いレベルにあり、2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー「スモールモビリティ部門賞」の受賞も納得の一台です。