最新のF1、マクラーレン・ホンダMP4-30をじっくり観察した

昨年レギュレーション(衝突安全性を考慮したとの事)で超絶格好悪かったフロントも格好良さが多少戻りました。このノーズ、穴が開いていません。

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テストで走行した車両には先端にBMWのキドニーグリルの様に穴が2つ空いていた様です。通常、レースマシン用のカーボンパーツは焼成前に穴あけ加工をする様ですから、この手間を省いた=ショーカー用という事の様です。

しかし、最先端のマシンの片鱗はあちこちに見る事が出来ます。今や最もマシン性能に影響を及ぼす空力パーツについてはフロント・リアスポイラーは云うに及ばず、ボディーパネルやフロアパネルの端々の僅かな箇所にも改良の跡が見られます。このじょうご形状のパーツはボディー側に向かって穴が空いています。

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後ろ向きに開いており、しかも空気の流速が速い場所。この下のサイドポンツーンと呼ばれる部分にはラジエーター等が収められており、中から(熱い)空気を抜くのだろうと思われます。ただ、車体後方から抜いた方が効率が良いと思われるにもかかわらず、車体の最先頭で、離れたトコロ…何が目的でここだとどう効率的なのか、最早アマチュアの推理力では理解不能です。

一方、リア周りも写真撮り放題。

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車体下面の空気を引き抜く事でダウンフォース(車を押さえつける力)の大半を稼ぐフォーミュラーマシンがここを公開しているのは、全てのマシンが研究済みのレベルか相当古い=フェイクと云う事でしょう。ほぼストロークしないと云われるサスペンション。車体の上下動を抑え込むだけでなく、トラクション(駆動力)を駆け続ける最先端のノウハウが注ぎ込まれています。

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