新型アルトのリヤサスペンションは、これまでスズキが熟成させてきたITLから、一般的なトーションビーム式へと変更になりました。その目的は軽量化で、11.2kgもの効果があったそうです。その応答性によってはハンドリングに大きな影響を及ぼします。重くて複雑なITLですが、サスペンションの横剛性や乗り心地、ロードホールディングでは優位にあります。新設計とはいえトーションビーム式で、これまでのITLの走りを作ることができるのか??
ただし心配は無用です。FFはトーションビーム式ですが、4WDはこれまで通りITLが与えられます。つまりターボRSでは、FFにもITLを採用することも可能というわけです。
ターボRSのライバルは、やっぱり軽スポーツカーの2台になるのでしょう。ダイハツ・コペンと、ホンダS660です。しかし速さやハンドリングでいえば、150kg近く軽量なターボRSが圧倒的に優位になります。オープンや2シーターという特別な空間は用意されていませんが、ワインディングを痛快に走らせるにはアルトターボRSの一択かもしれません。
(岡村 神弥)