1.5LディーゼルエンジンのみとなるCX-3ですが、実はベースの状態ですでにデミオよりも静粛性をアップさせています。
そこに、この世界初の「ナチュラル・サウンド・スムーザー」をピストンピンに仕込んでいます。
「ガラガラ」というディーゼルのノック音がどう発生しているか、マツダ流でいうと「カラクリ」の解明に挑んできたそう。
以前からも静粛性を高めるべく、燃焼にテコ入れし、シリンダーヘッドやブロック、クランクシャフトによる原因音への対策(各部の寸法を変えるなど)をしてきたそうですが、新型デミオの時点で残ったのはピストンやコンロッド。
その発生メカニズムですが、燃焼時にピストンが振動し、コンロッド、クランクシャフト、そしてベアリングを介してシリンダーブロックへと振動が伝わり、シリンダーブロックの表面と触れている空気を揺らすことで鳴る音と、燃焼を受けたシリンダーヘッドが振動を起こし、シリンダーブロックに伝わり、シリンダーブロックの表面と接する空気を揺らして発生する音があります。
具体的には、発進直後にゆっくり加速している時に「カラカラ」という音が発生しやすく、さらに速度が上がればエンジン音以外のノイズが入ってきますので、気にならなくなっていきます。