マツダCX-3のディーゼルエンジンはあの「ガラガラ」音がしない!?

1.5LディーゼルエンジンのみとなるCX-3ですが、実はベースの状態ですでにデミオよりも静粛性をアップさせています。

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そこに、この世界初の「ナチュラル・サウンド・スムーザー」をピストンピンに仕込んでいます。

「ガラガラ」というディーゼルのノック音がどう発生しているか、マツダ流でいうと「カラクリ」の解明に挑んできたそう。

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以前からも静粛性を高めるべく、燃焼にテコ入れし、シリンダーヘッドやブロック、クランクシャフトによる原因音への対策(各部の寸法を変えるなど)をしてきたそうですが、新型デミオの時点で残ったのはピストンやコンロッド。

その発生メカニズムですが、燃焼時にピストンが振動し、コンロッド、クランクシャフト、そしてベアリングを介してシリンダーブロックへと振動が伝わり、シリンダーブロックの表面と触れている空気を揺らすことで鳴る音と、燃焼を受けたシリンダーヘッドが振動を起こし、シリンダーブロックに伝わり、シリンダーブロックの表面と接する空気を揺らして発生する音があります。

具体的には、発進直後にゆっくり加速している時に「カラカラ」という音が発生しやすく、さらに速度が上がればエンジン音以外のノイズが入ってきますので、気にならなくなっていきます。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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