マツダCX-3のディーゼルエンジンはあの「ガラガラ」音がしない!?

マツダでは残ったピストンとコンロッドに原因があるのでは? と調査をし、各部の振動と圧力を調べていくと、3500ヘルツ前後に振動増幅要素があることが判明したそうです。

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さらにコンピュータで、3500ヘルツ付近で何が起こっているのかを再現し、「ピストンが上下に振動するとコンロッドが上下に伸び縮みする」という変な現象を発見。

つぎに、ピストンの上下振動やコンロッドの伸び縮みをどうするかを検証し、そこで出てきたのがダイナミックダンパーになります。

振動を抑えたい時に、同じ周波数の特性を持った別のモノを付けることで、別のモノは振動するが、抑えたい構造物の振動を抑制できるというもの。

つまり、代わりに振動するモノを付けようという発想ですが、さてどこに付けるか? というのも問題。

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そこで探し出したのは、ピストンの中にあるピストンピン。ピストンピンの中は空洞で、逆に言うと、そこ以外に付ける場所はなかったそうです。

「ナチュラル・サウンド・スムーザー」は、「XD Touring」以上のAT車にメーカーセットオプションになります。気になる効果のほどは、CX-3の試乗後にご報告したいと思います。

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(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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