マツダCX-3のすべてはワイパーを見るとわかる

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2014年ロサンゼルスショーでプレミアされたCX-3ですが、兼ねてからやや小さめのSUVがスタンバイしているという噂はありました。デミオをベースにしたクロスオーバーだろうと予想されます。

しかし、冨山主査は「CX-5の小さいものでも、デミオのSUVでもない。新しいクロスオーバーの定義をゼロからの発想で創りだそう」と開発を進めたそうです。その際にあった開発に当たっての縛り要件は「ホイールベースをデミオと同じにするだけ」だったそうです。

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そこで生まれたクロスオーバーの定義とは、「ハッチバック、セダン、ワゴン、ミニバン、というボディタイプのカテゴリで使い方の固定概念を規定される時代は終わったのでは?」という疑問から始まります。

そこで考えたクロスオーバーは、カタチでなくライフスタイルのクロスオーバー。悪路を走るワケでも山に入って行くワケでもない。「都会的で先進的なライフスタイルを表現」「ドライバーとして純粋に運転が楽しめるクルマ」そして「家族や仲間と楽しく刺激的な移動体験ができる」というのがその定義として編み出されました。

それらを実現するために、

○デザイン/スタイリングは、ジャンルの枠を超えた存在感や上質なインテリアが必須です。
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○パッケージングでは人間中心とし、理想的な着座位置は、見晴らしのよさ、良好な視界と会話が弾む社室内空間、さらにカッコよい乗降性も考慮されました。
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○ダイナミック性能も、一連のマツダ車には外せない重要項目です。今回は、1.5Lディーゼルエンジンの一本勝負! トルクも20Nmアップの270Nmとし、静粛性アップの秘密兵器「ナチュラルサウンドスムーザー」を開発しました。
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○クラスレスな先進装備群も欠かせません。アクティブドライビングディスプレー/マツダコネクトはもちろん装備。国内製のナビを用意しています。安全面では、ひとランク上のアクセラとほぼ同等の装備群となっています。
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この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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