クロスオーバーとしての定義を決め、それを具現化するマイルストーンを定めて行った冨山主査は、日本でも類を見ないコンパクトプレミアムカー「ベリーサ」の主査でもあるそうです。
小さな高級車に関わってきた経験がこのCX-3にもきっと生きているでしょう。とはいえ、プラットフォームその他の主要コンポーネントをデミオと共有して造られているCX-3です。そこで、「デミオと違ってこの部分はコダワリましたって部分はありますか?」と質問してみました。
すると「ワイパーブレードが違っています。デミオはトーナメント表のような普通のタイプですが、CX-3はフラットなタイプ。このクルマにはフラットなタイプじゃないとデザイン上合わないと判断しました。かなりコストはかかってますけど(笑)。それとドアのインナーオープンハンドルも違っています。金属らしさを出しています」。
ワイパーブレードって、言われなければどんなだったか気付かない部品ですよね。そこにコストを掛けてでも、いいものにしたい。些細な部分の例ですが、その些細な部分までこだわり抜いて創られたのがCX−3だと想像させるのに十分な一部分でした。
(clicccar編集長 小林和久)
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