マツダCX-3のすべてはワイパーを見るとわかる

クロスオーバーとしての定義を決め、それを具現化するマイルストーンを定めて行った冨山主査は、日本でも類を見ないコンパクトプレミアムカー「ベリーサ」の主査でもあるそうです。

小さな高級車に関わってきた経験がこのCX-3にもきっと生きているでしょう。とはいえ、プラットフォームその他の主要コンポーネントをデミオと共有して造られているCX-3です。そこで、「デミオと違ってこの部分はコダワリましたって部分はありますか?」と質問してみました。

すると「ワイパーブレードが違っています。デミオはトーナメント表のような普通のタイプですが、CX-3はフラットなタイプ。このクルマにはフラットなタイプじゃないとデザイン上合わないと判断しました。かなりコストはかかってますけど(笑)。それとドアのインナーオープンハンドルも違っています。金属らしさを出しています」。

CX3_163 CX-3_182

ワイパーブレードって、言われなければどんなだったか気付かない部品ですよね。そこにコストを掛けてでも、いいものにしたい。些細な部分の例ですが、その些細な部分までこだわり抜いて創られたのがCX−3だと想像させるのに十分な一部分でした。

(clicccar編集長 小林和久)

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この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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