トヨタが「カイゼン」ノウハウ応用で農業に本格参入!

トヨタ自動車が熊本県の果実堂に約1億円を出資、同社と資本業務提携したそうです。

TOYOTA

トヨタはこれまで自動車事業で培った生産管理手法や工程改善ノウハウを農業分野に応用して農作業のムダを「見える化」する管理システムを開発、稲作を中核事業とする農家の生産性向上を支援しており、農業関連を成長分野の一つと位置付けています。

一方の果実堂はベビーリーフのハウス内土耕栽培で国内最大のシェア(年間生産量500トン、2014年度売上高 約10億円)を誇る農業ベンチャー。

サラダ用などの葉野菜栽培の高度化を目的として熊本県内で大規模栽培に取組んでおり、自社内の研究所で全ての栽培データをITを駆使して一元管理、土壌、水分、温度、微生物等の最適条件に基づくサイエンス農業を実践。

今回の提携により、両社が目指しているのは……

・トヨタのバイオ技術を融合させて将来の事業化に繋げる
・トヨタのカンバン生産方式の導入による経営基盤の強化
・機械化,IT化によるベビーリーフ生産のさらなる高度化

2005年設立の果実堂には既に三井物産やカゴメも出資、トヨタはカゴメに次ぐ株主となる見通し。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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