トヨタ自動車が熊本県の果実堂に約1億円を出資、同社と資本業務提携したそうです。
トヨタはこれまで自動車事業で培った生産管理手法や工程改善ノウハウを農業分野に応用して農作業のムダを「見える化」する管理システムを開発、稲作を中核事業とする農家の生産性向上を支援しており、農業関連を成長分野の一つと位置付けています。
一方の果実堂はベビーリーフのハウス内土耕栽培で国内最大のシェア(年間生産量500トン、2014年度売上高 約10億円)を誇る農業ベンチャー。
サラダ用などの葉野菜栽培の高度化を目的として熊本県内で大規模栽培に取組んでおり、自社内の研究所で全ての栽培データをITを駆使して一元管理、土壌、水分、温度、微生物等の最適条件に基づくサイエンス農業を実践。
今回の提携により、両社が目指しているのは……
・トヨタのバイオ技術を融合させて将来の事業化に繋げる
・トヨタのカンバン生産方式の導入による経営基盤の強化
・機械化,IT化によるベビーリーフ生産のさらなる高度化
2005年設立の果実堂には既に三井物産やカゴメも出資、トヨタはカゴメに次ぐ株主となる見通し。