中国・山東省で「超小型EV」が若者にウケている訳とは?

超小型EVの「知豆」は愛らしい外観や小回りが利いて街乗りにも便利とあって、若いカップルも注目しているそうで、EVがガソリン車より高額といったイメージが払拭されつつあるそう。

ランニングコストは100km走行しても4元(約77円)にも満たないと言います。

ZD(出展 新大洋電動車有限公司)

山東省中山市は昨年末に新エネルギー車普及に向けたモデル地区に指定されており、今年9月から2017年までの間、EV、PHV、FCVの自動車取得税の免除が決定したことから、EV普及を一気に加速させたい考え。

ただ同市はEV向けの充電インフラがまだ整備されておらず、当面は自宅などでの充電が中心となるため、「知豆」のような超小型EVはセカンドカーとしても打ってつけというワケです。

一方、北京や天津、上海といった大都市ではEV普及に向け、600億元(約1.5兆円)にのぼる大規模な充電設備投資を計画しているそう。

大気汚染の解消が急がれる中国では、VWやアウディ、テスラなどの欧米勢が普通車のEVやPHVの販売に力を入れており、中国製EVはその中で超小型EVを中心に販売を伸ばして行くことになるのかもしれません。

■新大洋電動車有限公司 Webサイト
http://www.xdy.com/

■ZD 「知豆」 Webサイト
http://www.evcar.com/

〔関連記事〕

ヒュンダイがエコカー22車種発売で日欧米に対抗か?
https://clicccar.com/2014/12/22/283084/

東京ミッドタウンに国内最多のPHV・EV充電器125台導入!
https://clicccar.com/2014/12/10/281585/

トヨタがPHV、EV普及に向けた充電インフラ利用実証実検
https://clicccar.com/2014/11/09/277076/

テスラが高級EV「モデルS」の中国導入で無料充電網を展開
https://clicccar.com/2014/09/06/267400/

テスラ「モデルS」高級EVとして中国市場へ参入!
https://clicccar.com/2014/01/28/245273/

 (Avanti Yasunori

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2014/12/23/283933/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる