新型レガシィがエンジンの80%を新造した3つの理由

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インテークマニホールドは、TGV(タンブルジェンレーションバルブ)を一体化した新設計。吸気の流し方を一新。大径化されたインテークバルブを通った吸気の勢いを保ったまま、ヘッド側の燃焼室に沿って流すことで、シリンダー内での渦を強化しているといいます。

また、これまで左右で異なる設計となっていたピストンは左右共通となり、また動的な重量バランスも改善されています。もちろん大きくなったインテークバルブに合わせてリセスの形状は変更されていますし、圧縮比の上昇(10.0→10.3)にもピストンの変更は貢献しています。

そのほかエキゾーストマニホールドのレイアウト変更、クールドEGRの性能向上など、細部まで進化したエンジンで、「フェイズII」と呼びたくなるほどの内容となっています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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