【ZF試乗】変速機でクルマを選ぶってのもアリ?

トランスミッションなど、自動車の様々なパーツ、ユニットのメーカー(サプライヤー)であるZFが開催した上海での試乗会では、自動変速機でも十分にクルマを楽しくドライブさせてくれることを改めて感じさせてくれました。

ZFと言っても一般の人にはもちろん、クルマ好きでもそれほど馴染みのある社名、ブランドではないかもしれません。「先輩がた」はF1など、モータースポーツの世界で、レーシングカーに使用されていたことでかなりの憧れを持ったブランドだったようです。

そんなZFの主力商品は変速機です。

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我々は自動車を選ぶ際に、大きく車種を選んだらあとはせいぜいマニュアルミッションかオートマかを選べるくらいです。現実的には「ATにはもう飽きたので次はMTにしたい」とか、「AT限定の奥さんも運転するからオートマじゃないとムリ」と最初からどちらかが前提でクルマ選びをするでしょう。というか、日本では普通はオートマ、一部の理由がある人だけがマニュアルを選ぶ、というのが実際です。

選んだクルマの中から、トランスミッションのサプライヤーを選ぶことなんかできないわけで、自然と付いてくる変速機のお世話になってしまうんですね。

試乗できたのは9速、8速などの多段ATや、ダイレクト感が特徴のDCTなどです。

特に興味深かったのは、基本を同じユニットを使いながら、それぞれの車両にあわせたセッティングから、ハッキリと車両のキャラクターの違いを知ることができたことでした。

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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