4万8000人を集めた一大イベント、全日本ラリー選手権・新城ラリー

11月1日〜2日にかけて、愛知県新城市で開催された全日本ラリー選手権の最終戦「新城ラリー」。新城市中央部の“新城総合公園”を拠点として、2日間で4万8000人の観客を集めました。

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スバルWRX STIや三菱ランサーエボリューションⅩといった4WDターボがメインで争うJN6クラスはランサーの奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手が制覇。

奴田原選手はすでに2014年のチャンピオンを獲得しており、今回も初日からラリーをリードする貫録の戦いぶり。2位の新井敏弘選手/竹下紀子選手(スバルWRX STI)に37.3秒の差をつけて今シーズン5勝目を獲得しました。

JN5クラスではトヨタ86の川名賢選手/高橋巧選手が優勝、2位にはトヨタ・ヴィッツGRMNターボの天野智之選手/井上裕紀子選手が入りました。

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ギャラリーが観戦できるSSは新城総合公園内に設置され、多くの観客の方が迫力の走りを楽しみました。11月2日にはトヨタ車のワンメイクラリー“TRDラリーチャレンジ”、中部・近畿選手権も同時開催され、数回の走行を見ることができるようになっています。

観客エリアにはラリーファンだけでなく、親子連れの姿も多く見られました。土手に座って見られるエリアではお弁当を広げてピクニック気分での観戦など、思い思いのスタイルでラリーを楽しんでいる様子でした。

近年の全日本ラリーではギャラリーの方々に楽しんでもらうため、観戦エリアのほか、デモンストレーションランのスペースや設けているイベントも多く、詳しいラリーの知識を必要とせずに楽しむことができる工夫が凝らされています。

新城ラリーでも、走行の合間にトミ・マキネン選手のトークショーやサイン会のほか、モンスターこと田嶋伸博氏のサイン会なども行われ、多くの観客が列を作る光景も。

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また、モータースポーツにはつきもののクラッシュも、時には観客の目の前で発生することも……。この日もオープンクラスの参加車両がコースアウトを喫してしまいました。競技は一時ストップし、オフィシャルカーが車両の撤去に入るというハプニングもありましたが、幸いドライバーとコ・ドライバーのふたりに大きなケガはありませんでした。

一方、TRDラリーチャレンジのエキスパートクラスにはモリゾウこと豊田章男トヨタ社長も86で出場し、公園内のコースを激走しました。タイムはクラス8番手でしたが、見事なテクニックを披露。総合4位で見事にフィニッシュを果たしています。

(CINQ サンク)