一方の新型ポロは軽量化された新設計の1.2L TSIエンジンに換装、1.2Lながらもターボとの組合せで最大トルクを僅か1,400rpmの低回転域から3,500rpmの間で発生させており、7速DSG(デュアルクラッチAT)との組合せでスムーズで力強い加速を実現しています。
それでは両車のスペックを詳細に見て行きましょう。
車両サイズはデミオの方がポロよりも全長で65mm、全幅で10mm、全高で40mm大きいにも拘わらず、車重が1030kgとポロより100kg軽量で、パワー・ウエイトレシオではデミオが優勢(11.2)となっています。
<MAZDA DEMIO vs VW POLO スペック比較>
ホイールベースはデミオの方が100mm長く、しかも最小回転半径が4.7mに収められており、ポロよりも小回りが利きそうです。
エンジンの最高出力には差が無いものの、最大トルクはさすがにポロがターボの威力で4kgm上回っており、トルク・ウエイトレシオ値(69.3)からも発進加速や中低速での扱い易さを窺わせます。
欧州はハイウエイが主体だけあって、小型車のポロにも後輪にディスク・ブレーキが奢られており、話題の衝突防止自動ブレーキについてもデミオの30km/hまでに対して全速度域で機能。
一方、デミオはインパネ上部に設けた7インチサイズの独立式大型センターディスプレイとコマンダーコントロールのダイヤル操作により、視線を下方にそらすこと無く、各種情報を確認可能。
また上級グレードには夜間の視認性向上と省エネに寄与するオートレべリング機構付きLEDヘッドランプを設定(OPT有り)すると共に、リヤコンビランプを全車LED式として後車からの視認性を向上させています。
さらに燃料指定がガソリン価格高騰のおり、デミオは「レギュラーガソリン」仕様で、燃費が24.6km/Lと優秀な点も評価できます。