EVとPHVに高速料金一部割引など検討か?

航続距離が短く高速道路利用が敬遠される傾向にあったEVですが、ここへ来て急速充電器が増加、長距離走行に対応できるようになってきたことが背景に有る模様。

産経新聞によると、高速道路各社が今年度内に全国の高速道路のサービスエリアやパーキングエリアに急速充電器の設置場所を91カ所(8月末現在)から約290カ所に増設する計画とか。

料金補助に向けた予算規模は約8億円で、来年度の予算化を目指しており、補助の方法は利用金額の一部補助や、対象車のユーザー全てに一律で補助する方式など複数案を検討しているようで、今後詰めることになる模様。

ETC

高速道路でのEV利用実態を把握するため、補助金利用者には高速道路での走行距離や急速充電器の利用回数などを記入した書類提出などの条件を課すようです。

経産省はEVユーザーの長距離移動を促すとともに利便性向上に繋げる考えで、今後は究極のエコカーとして本命視されているFCVでも同様の支援策を検討するそう。

ただ、冒頭のように自動車ユーザーがこれまで受けていた高速道路利用時の割引が目減りしている中、EV(PHV)ユーザーが厚遇された場合、不公平感から「税金のばら撒き」といった批判の声が上がる可能性もあります。

経産省の平成27年度予算申請内容を含めた今後の動向が注目されます。

■高速道路ETC割引概要(NEXCO西日本)

・平日朝夕割引 (PDF資料) P1P2
・深夜割引 (PDF資料) P1P2
・休日割引 (PDF資料) P1P2

 Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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