昨秋公表した「AHDA」(オートメイテッド・ハイウェイ・ドライビング・アシスト)を米国の実際の道路環境に合わせてさらに改良、車車間通信技術無しで時速70マイル(約110キロ)までの自動運転が対応可能となっています。
以下の3種のシステムにより、高速道路上で走行レーンや適切な車間距離を維持しながら安全に走行できるように運転を支援します。
DRCC(ダイナミック・レーダー・クルーズ・コントロール)
LTC(レーン・トレース・コントロール)
HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)
トヨタが目指している自動運転は「ドライバーとクルマの協調」。
運転の主役はあくまで「ドライバー」であり、クルマに搭載されたテクノロジーは補助に過ぎないという発想が貫かれています。
「HMI」が自動運転から手動運転への切り替えをスムーズに行えるように機能するなど、ドライバーの役割を一定程度残しており、携帯を注視したり、よそ見をすると警告が入るようになっています。
また高速道路上で一般道からの合流地点や分岐点が近付くと、数100m手前からモニターにイラストが表れ、注意を促します。
手放しで運転すると警告が入るのは言うまでもありません。
トヨタは運転をいきなり全自動化するのではなく、少しずつそれに近付けるという現実路線に徹する考えのようですが、新聞報道などによると今後重要となるビッグデータの活用についてはIT企業との間で提携交渉を進めていると言います。
同社は今回公表した「AHDA」に基づく技術を2010年代半ばに米国へ投入する予定。