商用水素ステーション登場!FCVが現実味を帯びてきた

こうした一連の流れを受けて岩谷産業が7月14日に国内で初めてFCV向けの商用水素ステーションを兵庫県・尼崎市にオープンさせました。

IWATANI

大阪府堺市にある同社の水素製造拠点からタンクローリーで液化水素を輸送する「オフサイト方式」を採用、2015年度中に東京・名古屋・大阪・福岡を中心に20カ所に水素ステーションを展開する計画と言います。 

現状ではガソリンスタンド建設費の5倍近い費用がかかることから、今後政府が進める水素配管や液化水素タンク材質、立地条件等の規制緩和処置に則り、建設費用を2億円程度までに抑える意向。 

IWATANI_IC-90

政府の後押しによりFCV普及が順調に進めば、コストで大きなウエイトを占めているスタックの価格が量産効果などで下がるため、 東京オリンピックが開催される2020年までにHV並みの車両価格に近付ける事も絵空事では無くなりそうです。 

■経済産業省 資源エネルギー庁

水素・燃料電池戦略ロードマップ概要(PDF資料) 
水素・燃料電池戦略ロードマップ(PDF資料) 

〔関連記事〕 

政府がFCV普及の「ロードマップ」策定、200万台目指す!
https://clicccar.com/2014/08/13/264497/ 

米カリフォルニア州のZEV対応、本命はやはりFCVか?
https://clicccar.com/2014/07/28/263071/ 

トヨタがFCVの市販時期を早めた背景に有るものとは?
https://clicccar.com/2014/07/20/262696/ 

茂木経済産業相がトヨタFCVを試乗したワケは?
https://clicccar.com/2014/07/15/262160/ 

政府目標「2025年までに燃料電池車を200万円台に」
https://clicccar.com/2014/06/24/259340/

 (Avanti Yasunori

【画像をご覧になりたい方はこちら】  https://clicccar.com/2014/08/24/265584/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる