連結販売台数では224.1万台(前年同期比+0.4%)と微増。
国内販売は4月の消費税増税に伴う駆け込み需要反動減により50.6万台(前年同期比-2万台)と減少したものの、好調な北米市場の71万台(同+2.1万台)と欧州市場の20.7万台(同+1.4万台)の販売増で補完した形。
アジア市場ではタイの政情不安やインドの新車販売足踏みにより、38.5万台(同-9万台)と販売台数を落としています。
VWが世界販売で首位の座をトヨタから奪取すべく、主力の中国市場に加えて北米市場でのシェア拡大を目指す中、トヨタは逆に主力の北米市場に加えて中国市場でのシェア拡大を目指しています。
そうした中、今年1-6月の上半期の世界販売台数はトヨタが約509.7万台で首位を維持したものの、2位のVW(506.6万台)との差が約3万台にまで縮小。
トヨタにとってはアジア市場でのシェア拡大が急務となっていますが、同社はむしろ今回の決算報告で海外販売を‐19万台、海外生産を‐18万台に下方修正、通期の業績見通しについても当初予想から据え置いています。
豊田章男社長は5月の2013年度期末決算時点での今期業績予想について「意志を持った踊り場」と位置付けており、今回記者会見した佐々木常務も「短期の業績に一喜一憂せず、研究開発投資など必要な事は1年かけてしっかり仕込んでいく」と説明。
トヨタはこれまでの業績急拡大による品質問題への反省から、質を重視した「持続的な成長」に舵を切っており、例え世界販売台数でVWに首位を明け渡す事になっても、こうした経営方針にはブレが無いと予想されます。
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