「ワイヤレス充電」はEV・PHV普及の切り札となるか?

IHIでは2011年に「磁界共鳴方式」による非接触給電技術の開発に着手。

翌2012年には三井ホームと共同でスマートハウスに於けるEVへの非接触給電実証試験を開始。 

IHI_Wireless_Charging1
(出展 IHI)

元来、送受電コイル間の位置ズレには寛容な「磁界共鳴方式」ですが、IHIでは送受電時の損失を低減すべく、車輪止めの設定や送電側のコイル・ユニットを大きめに設定するなどでシステム効率85%を達成しているそうです。 

IHIではほぼ実用化の目処が立っているようですが、ワイヤレス充電にはEVへの受電システムの組込みが必要なことから、市販時期を2017年頃とみているようです。 

IHI_Wireless_Charging2

重たい充電ケーブルの取り回しや充電ノズル脱着を伴わず、戸建て住宅の車庫や充電スポットで車両に乗ったまま気軽に充電準備が出来るようになれば利便性が高まってEV普及に弾みが付きそうです。 

■WiTricity Webサイト
http://www.witricity.com/ 

■IHI Webサイト
http://www.ihi.co.jp/ihi/press/2011/2012-2-08/ 

〔関連記事〕

ホンダがEV活用スマートハウスで先進の暮らしを実証実検!
https://clicccar.com/2014/06/10/257889/ 

東芝がANA社用EVバスで非接触給電システム実証実験へ!
https://clicccar.com/2014/05/20/255930/ 

EV、PHVの充電は「ワイヤレス」「自動給電」が主流に?
https://clicccar.com/2014/05/07/254964/ 

NEXCOがEVの「ワイヤレス充電」実証試験開始 !
https://clicccar.com/2013/08/13/227664/

 (Avanti Yasunori

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2014/08/01/263738/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる