水上走行可能な小型EVのベンチャー「FOMM」

車重は僅か460kgでスリーサイズは全長2495×全幅1295×全高1550mm、ホイールベース1760mmと、軽自動車よりも小型ながらも大人4人が乗れるスペースを確保。

満充電時の航続可能距離は約100km。

インホイールモーターの最高出力は5kW、最大トルクは280N・m。左右の前輪に各1機搭載しており、最高速度は85km/hに達します。 

バッテリーはカートリッジ方式で3セット搭載されており、容量は最大で6kWh。バッテリーカートリッジは取り外して家庭内での充電や非常用電源としても使用可能で、車両に直接充電する場合の所要時間は220~240Vの電源で約3時間。 

FOMM

東南アジアの環境に配慮して電力損失が大きいエアコンに代わる蓄熱式簡易クーラーを装備。 インパネのメーター左側に冷風吹出し口が設定されています。

乗車前に充電ケーブルからの電力で断熱容器の中の冷媒を冷やしておき、走行中に冷風を出すことでバッテリーを節約する構造。 

スズキのワゴンRに採用されている「エコクール」に近い構造のようで、元々スズキ出身である鶴巻氏ならではのアイデアと言えるかもしれません。 

バッテリーはリース方式を予定しているようで、「FOMM」では量産により、車両本体を100万円以下に抑える目標とか。 

FOMMFOMM

豪雨による冠水時の非難用ボートとしても機能するこのEV、国内での販売動向が注目されます。 

■FOMM Webサイト
http://fomm.co.jp/wordpress/ 

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 (Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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