新聞報道によると、フロマン代表は17日、通商交渉に強い影響力を持つ下院歳入委員会の共和党議員から「TPA」(大統領貿易促進権限)法の成立前にTPP交渉に於いていかなる合意もしないよう要請を受けていたそう。
と言うのも、民主党オバマ政権はTPP妥結に不可欠な大統領権限「TPA」を持っておらず、大統領に権限を与える「TPA法」の成立前に交渉相手国と合意に至った場合、共和党議員団はTPPを支持しない構えと言います。
その背景として年初に提出されたTPA法案に共和党議会が交渉中の協定文書案に対して要望を出せるなどの条項も盛り込まれていた模様。
おりしも11月4日に米議会中間選挙を控えており、選挙前に「日米合意」を打ち出した場合、民主党オバマ政権は関連業界や野党共和党から日本側に妥協したとして突き上げられかねない状況とか。
日本側も米国側が要求する輸入車の安全基準緩和などの理不尽な要求を飲むわけにもいかないことから、いつまでも膠着状態が続いている状況。