米とTPP自動車平行交渉が進まないワケは?

新聞報道によると、フロマン代表は17日、通商交渉に強い影響力を持つ下院歳入委員会の共和党議員から「TPA」(大統領貿易促進権限)法の成立前にTPP交渉に於いていかなる合意もしないよう要請を受けていたそう。 

Washington_DC

と言うのも、民主党オバマ政権はTPP妥結に不可欠な大統領権限「TPA」を持っておらず、大統領に権限を与える「TPA法」の成立前に交渉相手国と合意に至った場合、共和党議員団はTPPを支持しない構えと言います。 

その背景として年初に提出されたTPA法案に共和党議会が交渉中の協定文書案に対して要望を出せるなどの条項も盛り込まれていた模様。 

おりしも11月4日に米議会中間選挙を控えており、選挙前に「日米合意」を打ち出した場合、民主党オバマ政権は関連業界や野党共和党から日本側に妥協したとして突き上げられかねない状況とか。 

日本側も米国側が要求する輸入車の安全基準緩和などの理不尽な要求を飲むわけにもいかないことから、いつまでも膠着状態が続いている状況。 

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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