ガソリンエンジン車としてトップとなる35.2km/Lというモード燃費を達成するために、3つのテーマで性能追求がなされたといいます。
まず、ひとつ目はパワートレーンの進化です。
熱効率の向上に直結する圧縮比を大幅にアップ(11.3→12.2)しています。
ただし、圧縮比を高めるとノッキングといってエンジンにはマイナスな現象が起きやすくなります。そこで、ノッキングを回避する技術として実際の圧縮比を抑えるアトキンソンサイクル(高膨張比エンジン)としています。また、軽自動車としてはホンダにつづいてデュアルインジェクタを採用しているのも注目点です。
アトキンソンサイクル化ではポンピングロス低減、デュアルインジェクタでは燃料微粒化による燃焼安定化というのがメーカーの狙いということです。
また、混合気の渦流(タンブル)の強化のために吸気ポートを改良、点火初期の火炎拡大のための高着火スパークプラグの採用もアナウンスされています。
2番目は空力性能の向上。
走行時に回転するタイヤによる空気抵抗を低減できる「タイヤディフレクタ」をリヤタイヤ前にも採用しています。
3つ目がエネルギーマネジメントの改良になります。
減速時にオルタネーターを動かすようにする「エコ発電制御」を進化させ、加速・走行時の発電を抑制。エンジン負荷を低減したことも燃費性能の改善につながっているといいます。