北アイルランドの安全運転啓発動画だそうです。
小学校の楽しい教室の風景。青いミニカーで遊んでいる子もいます。そしてそこから子供達は野外活動に出かけます。
いっぽう、男の子が持っていたミニカーと同じような青いハッチバックのクルマで出かける男性。しかし、そこで思わぬ悲劇が起こります。
「2000年以来スピードの出しすぎは1クラス分の子供の命を奪っている」とナレーションが入ります(※おそらく北アイルランドでの数字でしょう)。スピードの出しすぎを戒める動画ですが、かなり残酷でインパクトの強い内容になっています。
ただ、ちょっと違和感が。
というのは「スピードの出しすぎ」と「減速不足」って、分けて考えたほうがいいんじゃないかと思うんです。
「スピードの出しすぎ」は基本的に直線で起こすものです。単純にそれだけでは事故が起こると言えないけど、突発的なことがあると対処できなくて事故につながる。
いっぽうコーナーを曲がりきれなかったり、コーナリング中に挙動が乱れる原因は「減速不足」です。減速不足の場合は突発的なことがなくても絶対に事故が起きます。レースでは全員が直線でアクセルを全開にしますが、コーナーの手前では絶対に十分な減速をする。
つまり、「スピードの出しすぎ」と「減速不足」は意識としても操作としても、ちょっと別モノだと思うんです。この動画の事故の場合は「スピードの出しすぎ」ではなく「減速不足」が原因ですよね。
むやみに残酷な動画を作るより、そういうところをちゃんと区別したほうがより安全運転の啓発には適切だと、個人的には思うのですが……。
ちなみに、「スピードの出しすぎ」を警告する動画としては、下のものが名作だと思います。
「これは見るのがつら過ぎる! NZの安全運転啓発映像【動画】」
https://clicccar.com/2014/01/14/242302/
(まめ蔵)