「ジョン・レノンのロールスロイス」「とうふやのハチロク」ミニカーも話題の車が目白押し【第53回静岡ホビーショー】

日本ではミニカーのコレクションと云えば1/43スケールが最も人気が高く、流通数も群を抜いていますが、今回のショーでも1/18など大きなスケールに 力をいれるメーカーさんが増えて来ました。(プラモデル編はコチラ

その最右翼がオートアートさんです。今回最大の目玉が「イニシャルD」の主人公、藤原拓海の愛車こと「AE86 スプリンタートレノ GT-APEX 3door」です。

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昨年の原作完結、そして8/23公開の新劇場版に合わせて劇中の最初期仕様の「とうふやのハチロク」がリニューアルしました。更新箇所は追加された「とうふ運搬箱」などに加え、室内で最も特徴的な「カップホルダーと紙コップ」も表面加工や「薄さ」も再現度を上げています。

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他にも「ランボルギーニ―・ヴェネーノ」や「ホンダRA272」などが特に目を惹きましたが、会場で「湾岸ミッドナイト」主人公 朝倉アキオの駆るS30Z、通称「悪魔のZ」のモデル化が発表されました。まだ試作前とのことでしたが、年内リリースを目指しているとの事でした。

京商さん、恒例のビックサイズモデルは今回1/8「ランボルギーニ・アヴェンタドール」が出品されていましたが、価格は10万円未満と控えめ。 他にも1/12のラ・フェラーリや試作中のマツダ787Bが展示されていましたが、

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注目は1/43コジマKE007。この車は映画 「RUSH」にも登場しており、既に発売されていました。が、発売された仕様は「ロールアウト仕様」であるとの某誌からのご意見を受けて、改めて 「デモラン仕様」、「テスト仕様」、「F1インジャパン参戦仕様」とほぼすべての仕様を準備。

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チンスポイラーが伸びたり、 ラジエーターやオイルクーラーが移動したり、場所が替わったり。設計者の小嶋松久氏の監修 を受けた逸品です。ドライバー長谷見選手の人形も当時の仕様を再現し、全て違う塗装となっています。コンプリートすると、 ’76に世界を驚愕させたKE007の開発経過が判ります。

エブロさんは今年のスーパーGT参戦車両に加え、今年から新シャシーとなるスーパーフォーミュラーのテストカー 懐かしのGr.CやJTCC、ニュルブルクリンク耐久参戦車両などレーシングカーが定番の1/43スケール中心でラインナップしています。

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しかし、こちらにも1/18の風が吹き始めています。

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国際貿易さんからは再版される1/18「サンダーバード FAB1 ペネロープ号」。前回はこのペネロープ号発売と同時にメーカー在庫終了という人気商品ですが、車体形状をよりプロップに近づけたパワーアップ版としての登場。何と云っても運転手のパーカーが「激似」です。

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更にはビートルズのジョン・レノンの所有した1/18サイケデリック塗装のロールスロイス。実車はカナダの博物館で、1993年から展示されているそうです。モデルでもなかなかのパンチ力のこちらは6月発売予定です。

トミーテックさんからは絶好調の西部警察シリーズが更なる充実を見せる中、広島ロケで使われた「路面電車」と舘ひろし演じる鳩村刑事が駆る「刀(GSX750S)」が参考出品されていました。

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黒いカタナに憧れたおじさん達も多い筈です。また、クレイジーケンバンドの横山剣氏とのコラボレーションしたジオラマセットが展示されていました。

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カーマニアとして知られる横山さんのこだわりが充分に反映されたセットで、今後の展開が楽しみです。

スパークさんからは今年のF1マシンが早くも参考出品されていました。

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「レッドブル」にクワガタノーズの「ロータス」、小林可夢偉の「ケーターハム」等日本向けにツボを抑えた展示がされていました。 一方「フットワーク」、「ミナルディ」、「リアル」…等、今は無き懐かしのチームのマシンも並んでいました。

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更にはスカイライン神話、最初のライバル、「ポルシェ904」日本GP決勝仕様が!…価格と発売時期はすべて未定でした。

最後に、今回会場内で最も目立っていた物を紹介します。

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最近、マルチコプター:ローターが沢山ついたヘリコプターがトイラジコンとして流行っています。普通のヘリコプターに比べての飛行姿勢の安定間の高さがセールスポイントです。DJIさんの「マルチ・ヘリコプター」は飛ばす楽しさに加え、映像を撮影する楽しさを追加した物になっています。 こちらは、録画式ムービーカメラだけでなく、ハイビジョンで生中継迄出来てしまうというシロモノ。

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電波は1km迄程度は到達し、しかもモニターで映像を確認できるので、最早「空撮ヘリ要らず!?」…は流石に大袈裟ですが、最もベーシックなローター4つの機体なら7万円程度で入手出来、プロユースの8ローターの機体も数十万で実現可能です。コレクションや愛車、走行シーンを「自分で空撮出来る」時代が目前に来た様です。

(川崎BASE)