以前から東京に暮らしていると輸入車は珍しくなく、世田谷区の環八通り沿いなどは国産車よりも輸入車販売店の方が多いくらいで、都心や高級住宅街も輸入車が大勢を占めている地域もあるほど。一方、私の実家がある北関東ではまだまだ輸入車は小数派で、メルセデスやBMW、そして最近多く感じるのがフォルクスワーゲンです。
好調だったレクサスを抜いて見せたメルセデス・ベンツは、16.51%で2位を確保。3位は13.88%でBMWと続きます。
輸入車が好調なのは、確かにアベノミクスの恩恵もあるのでしょう。しかし牽引しているのは、VW up!やフォルクスワーゲン・ゴルフなどのコンパクトカーやCセグメント車。
19.93%で輸入車14年連続ナンバー1に輝いたフォルクスワーゲンをはじめ、トップ10のうち6ブランドが過去最高の台数を記録するなど、好調ぶりが際立っています。
輸入車が快走している裏には、クルマそのものの魅力はもちろん、インポーターの努力もあるからで、最近でもプジョー2008やBMW i3のように日本専用に全高を抑えるなど、日本市場にマッチしたモデルを数多く投入。
up!やゴルフ、Aクラスの好調ぶりは、従来Cクラスや3シリーズなどDセグメント以上で人気だった輸入車の傾向を大きく変えるものであり、日本のメーカーが軽自動車ばかりに力を注いでいると、Cセグメントはもちろん、コンパクトカーでも市場を奪われるばかりになってしまいます。
(塚田勝弘)