先代とは別モノ! 想像以上に良好な乗り心地【日産エクストレイル試乗記01】

発売から3週間で月間目標台数の4倍超と、好調なスタートを切った新型エクストレイル。増税前の駆け込み需要を含んでいたとしても、国産SUVの代名詞的存在であっただけに、買い替えニーズも含めて待望されたモデルチェンジといえるでしょう。

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最近は、人気のマツダ・CX-5をはじめ、スバル・フォレスターやホンダ・CR-V、少しクラスが違いますがトヨタ・ハリアーなどの国産勢に加えて、輸入SUVも増えており、先代が爆発的なヒットを記録した時よりもより厳しい競争下にあるといえます。

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今回試乗したのは、5人乗りの「20X エマージェンシーブレーキ パッケージ」で、エマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、LDW(車線逸脱警報)、「進入禁止標識検知」などをパッケージにした人気グレード。

走り出すとまず気がつくのが、乗り心地の良さ。SUVとしては上級のトヨタ・ハリアーよりも当たりが柔らかいほどで、路面状況が悪い道でもボディが揺すられて不快な思いをすることはありませんでした。

先代は少し古いトラック的な乗り味も残していましたが、新型エクストレイルは別次元といえるほど洗練されており、世界初の「アクティブライドコントロール」が効いているのかなと思わされます。

同機能は、車体の上下の動きを予測し、駆動力とブレーキを制御することで、凸凹道などでの車体振動を低減するもの。

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SUV用タイヤ(ヨコハマタイヤ・ジオランダーG91)やタイヤサイズを履いていますから、サルーンのように滑らかとはいえませんが、ライバル車よりも上質な仕上がり。

日産にはルノーという、乗り心地の良さに関しては一家言を持つ提携相手がいるだけに不満を抱くこともありましたが、オフロードもガンガン走れるエクストレイルでこの乗り味を実現しているのはフルモデルチェンジにふさわしい進化ぶりだと納得させられました。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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