星崎 俊浩 
新型ヴェゼルは、アコード、シビック、CR-V、フィットに次ぐ5車種目の世界戦略車として開発されました。が、アコードやシビック、CR-Vのような北米ターゲットではありません。世界初公開が東京モーターショーで行われたとおり、ホンダは日本を軸に置いたきめ細かい造り込みを行ってきました。新型ヴェゼルは、日本発のコンパクト・スペシャリティSUVとして新たに登場したのです。
■特徴：「SUVの力強さ・クーペの艶やかさ・ミニバンの使い易さ」の融合！
新型ヴェゼルの特徴は、「SUVの力強さ・クーペの艶やかさ・ミニバンの使い易さ」を併せ持っていることです。パワーユニットは、ガソリン仕様が直噴1.5LとCVTの組合せで、燃費20.6km/lを達成。またHV仕様では、新たに直噴化した1.5Lにモーター内蔵7速DCTを組合せ、2L並のパワーと優れた燃費27km/l（共にFF仕様）の両立を成し遂げました。またガソリン・HV共に、同式のリアルタイム4WDが選べます。
■使い勝手：ユーティリティとスペシャリティが見事に融合！
新型ヴェゼルの運転席は、コンソールで区切られたコクピット感とSUVらしい見張らし感が、上手くバランスしています。またソフトパットのインパネや曲線を描くコンソールが、スペシャリティを演出。リアドアのヒンジがピラーに隠れるお洒落ぶりもイイですね。後席は、広くて高く快適空間。荷室は、大きい開口部とHV仕様でもガソリン仕様と同等容量が自慢。後席座面のチップアップ機能も、フィット一族のお約束です。
■バイヤーズガイド：ガソリンもHV仕様も「X」がオススメ！
新型ヴェゼルの価格帯は187万～268万。トータルでコストパフォーマンスに優れたガソリン仕様も魅力なら、燃費とパワーを両立したHV仕様も32～34万の価格差を上回る価値を備えています。オススメのグレードは、両仕様とも中間の「X」。アルミホイールや安全装備のあんしんパックが付いて、お得プライスとなっています。4WDは21万高で、グレードによって設定が異なっています。
新型ヴェゼルは、世界戦略車として各国の市場状況に応じてディーゼルやマニュアル等の仕様も投入していくとのこと。例えばディーゼルとマニュアルの組合せも、魅力的ですよネ。是非国内にも様々な仕様を投入して、新型ヴェゼルのスペシャリティ度を一層高めて欲しいと思います。
（拓波幸としひろ）
