ホンモノのレーシングドライバーが、コースを覚えるためにレースゲームを使ったりするようになって久しいですね。そこでときどき話題に上るのが、ゲームが上手いひとの実車のドライビングテクニックはどうなのか? あるいは実車の運転が上手いドライバーのゲームの腕前はどうなのか? というテーマです。もちろん、実車の運転にはGがかかりますし、タイヤの限界を五感を使って(?)感じとるという要素が大事になるので、ゲームとはだいぶちがってきますが。
というわけで、ゲーマーとレーシングドライバーを対決させてしまったのがこの企画です。場所はカタルーニャサーキット。車両はルノー・メガーヌ・レッドブル・エディション。1周のみの勝負です。「実車の運転ならレーシングドライバーが有利に決まってるじゃん」と思うでしょ? ところが違うんです。実車の助手席にゲーム機とモニターを設置し、レーシングドライバーは実車を運転しながら、ゲーマーは助手席でゲームをするのです。リアルとバーチャルをミックスさせた対決です。
ところで、サーキットでレーシングドライバーの横に乗ったことがないひとも多いと思うので、どんな感じが説明しておきますと、ハッキリいってチビりそうになります。コーナーの手前で「これで止まれるわけがない!」と思うくらいギリギリまでアクセル全開で突っ込んでいくからです。でもね、意外と止まれるんですよね。タイヤって素人が思っているよりすごいです。
話がちょっと脱線しましたが、このゲーマーもやはりGに苦戦しているようです。ゲーム上のクルマの動きと実際のGがズレるし。さて左下の表示の紫色がゲーマー。黄色がドライバーです。さぁ、勝ったのはどっち?
(まめ蔵)