トヨタ「クラウン・マジェスタ」画像ギャラリー ─トヨタの最高峰はハイブリッドだけになった

クラウンの上位モデルとして生まれた「クラウン・マジェスタ」が、クラウンのフルモデルチェンジから時間を置いてフルモデルチェンジを果たしています。

現行クラウンの特徴ともいえる王冠をモチーフとしたグリルはそのままに、マジェスタの伝統的な縦スリットを入れた専用バージョンとなっています。

また、トヨタの最上級モデルに相応しいリアシートの余裕を生み出すべく、ホイールベースはクラウンに対して75mm長くなった2925mm。もちろん、全長も4970mmへと伸びています。

それでいて全幅はクラウンと同じ1800mmをキープ、最小回転半径も5.3m(クラウンは5.2m)と取り回しについても考慮されたスペックとなっています。

注目はパワートレインです。これまでマジェスタというとV8エンジンというイメージでしたが、今度のモデルは旧クラウンハイブリッドが積んでいたのと同様の、3.5リッターV6エンジンに2モーター・2段変速式リダクションギアを組み合わせたFRハイブリッドのみとなっています。

そのシステム出力は252kW(343ps)と、旧クラウンハイブリッドよりわずかに控えめな数値となっていますが、逆にJC08モード燃費は18.2km/Lと、車両重量1810~1830kgの上級セダンとしては十分な性能を実現しています。

さらに実燃費を上げるテクノロジーとして、フロントロアグリルに車速や水温に合わせて開閉するシャッターを装備。空気抵抗の低減だけでなく暖機の促進などにも活用されているのが特徴。

グレード構成は、標準のクラウンマジェスタと、ミリ波レーダークルーズコントロールやレザーシートなどを装備したFバージョンの2グレード。メーカー希望小売価格は、標準のクラウンマジェスタが610万円、クラウンマジェスタFバージョンが670万円となっています。

toyota_crwm1309_01

toyota_crwm1309_09

toyota_crwm1309_12

toyota_crwm1309_17

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる